息子が発達障がいの疑いが出て来た3歳のとき。
障がいと言われつつも信じられなくて「いつか治るのかもしれない」と考えました。
発達障がいって治療すれば治るのでしょうか。
最初、発達障がいは病気だと思っていました。
私の育て方が悪く、愛情不足なだけで、今から愛情を注いでいけば、なんとか治ると思っていました。
発達障がいは治療できるの?
今言われているのは、脳の働きの異常だろうと言われていますが、根本的に解明されているわけではありません。
軽度の発達障がいの場合、原因が特定できないと言われています。
そして発達障がいは治る、治らないという概念ではないと療育の先生に教えて頂きました。
○○な特性のある子ども、○○な傾向のある子ども
という考えなので、治るということは考えないで下さいと。
子どもの持っている傾向や特性は、軽くなったとしても消えることはありません。
ですが、出来るだけ日常生活を送るうえで、困難を軽くすることは出来ます。
また傾向も変わっていくこともありますので、周りの理解を持って接し、本人が生きづらくないように、困難を軽減していくことを目標にしておくといいでしょう。
無理に定型(健常)に近づけようとせずに、特性を認めて専門家のアドバイスにそって、周りがサポートしていく事が一番ではないかと思います。
療育支援
発達障がいにおいて1番最初に話に出てくるのが「療育」ではないかと思います。
この療育。
私も3年通いましたが、公的な療育は未就学児が受けれるのもであり、就学すると民間の療育を探さなければいけません。
療育の現場にいくと正直「ただ子供同士で遊んでるだけ」と思いました。
しかし遊びの中でも、ちゃんとしたプログラムが組まれており、1人1人の苦手な分野を伸ばすように療育の先生がサポートしてくれています。
私たち親はどうしても子供の「出来ていない部分」に目を向けがちです。
しかし療育の先生は、出来ている部分は褒めて伸ばしながら、苦手なところも伸ばしていくようにしているのですね。
そんなことを一緒に遊びながら、プログラムの中で子どもの自尊心を保ちつつ、自信を持ってもてるように療育していって下さります。
療育というのは早い時期から受けているのと、受けていないのでは将来的に全然変わってくるようです。
息子は3歳のころから受けていましたが、療育に行きだしてから本人の成長もあると思いますが、凸凹や癇癪などが減ってきました。
ペアレントトレーニング
こちらは保護者(親側)が子どもにたいして、どう接していったらいいのか、どう注意すればいいのか特性を理解しつつ、褒め方や、接し方を学んでいきます。
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作業療法(OT)訓練
病院の診察をうけてから、必要だと思われる子供に行われる訓練です。
基本動作能力→食事やトイレなどの日常で必要な活動する能力のことを指します。
応用的動作能力→運動や感覚、認知などの身心機能(感覚統合)のことを指します。
社会適応能力→対人関係を作り社会性を身に付ける能力を指します。
作業療法士さんとは上記のことを維持、そして改善していき日常生活を送れるように、支援していく専門家のことをいいます。
息子で言えば、軽い協調運動障害があり手先が不器用でしたし、相手との距離感を掴むのが苦手でした。
視線だけを上にしたり下にしたりする眼球運動が苦手なため、授業になるとつらくなってくるであろうと、どうやれば視線で物を追えるのかというリハビリもしてもらっています。
お友達との距離感がとれないことに関しては、息子が理解できている考えと行動が、相手にどう思われるのか、相手にどういう影響を与えるのかということが一致していなかったので先生を通してコミュニケーションを取る練習をしていました。
紙芝居や絵カードを使うこともありましたし、先生とごっこ遊びのようなことをしながら、自分の考えと相手の気持ちが合っているのかという事を確認し、違っていれば修正を行ってくれます。
また家でも支援できるように手先の練習になる運動、手遊びなどを教えてもらえるので、家でも楽しく遊びながらすることが出来ています。
- 文字を書くことができるか
- 計画を立てることができるか
- 気持ちの切り替えをし次の作業にうつれるか
などの課題があるので、様子をみながら支援シートを作ってくれるので、その都度、どんなことをしたのかお伝えしていこうと思います。
理学療法(PT)訓練
病院の診察をうけてから、必要だと思われる子供に行われる訓練です。
全般的な発達の遅れにみられる、運動発達の遅れを持っている子供に対して、遊びなども取り入れ楽しみながら運動発達の促進をするため専門家です。
息子は無いもない所でつまずいたり、ボールを上手く投げられなかったりと、発達の凸凹がみとめられリハビリを受けることになりました。
まだ授業というものはありませんでしたが、姿勢を保つための軸がしっかりとしていないため、ずっと座るのはしんどいと教えて頂きました。
それに伴いバランスボールを使ったリハビリや体幹を鍛える為の運動を行ってもらっています。
見学しているとダイナミックな動きが大きく私じゃ出来ないなぁ・・・と思うほどです。
またこちらの先生にも家で出来る体幹トレーニングとして、バランスボールの使いかたなどを教えてもらって、家でも息子ができるようにしています。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)
これは子供だけではなく大人の社会にも使える、人間関係の関わりかたにおける考え方です。
また専門家しか行えない方法ではなく、学校や家庭でも取り入れている所もすくなくありません。
息子の場合、当てはまるのは下の項目です。
- 指示を理解したり判断したりするのが苦手
- 得意なことと不得意なことに大きく凸凹がある
- お友達とのかかわり方が苦手
- 運動が苦手
方法としては膨大な数があるらしいのですが、息子が実践したのは
- ルールを守るゲーム
- お友達と一緒に行動する
- ワークシート、絵カード
ゲームといっても、ゲーム機などのゲームではなく、ごっこ遊びや鬼ごっこ、だるまさんが転んだやケイドロなど。
お友達と一緒に目標をもって遊んだり、お友達を助けたり助けられたりと、ルールのなかで遊んで学んでいきます。
お友達と一緒に行動するについては、一緒に作品を作ったり、1個のものを多数で作るといった共同作業が主になります。
日常でできるSST
挨拶の大切さを体験する
おはよう、おやすみ、ありがとう、ごめんなさい。
これらの挨拶を親から積極的に声掛けをしていきます。
- 挨拶って言われたら嬉しいんだ!
- ありがとうは嬉しいんだ!
- ごめんなさいは大切なんだ!!
子ども自身が体験して身につけ、自発的に挨拶が出来るまで待つことです。
「おはようは??」とこちらから誘導したりしないように言われました。
大人が順番をまもる
お店で待つ時や、バスや電車を待つ時、子どもとお出かけの時には必ず順番をまつことをお母さんが見せて下さいと言われました。
その時に、例えば小さい赤ちゃんだったり、体の不自由な方であったりしたら、順番を譲ったり席を譲ったり、そうした大人の行動を子どもは見ているので、まずは大人が守ること。
そして子供が順番を守れたら褒めること。
息子は1番が大好きです。
だから癇癪を起すときもありますが1番じゃなくても大丈夫なんだよということを、伝えていく事も大切だと教えてもらいました。
相手の気持ちをわかろうとする
息子は相手の気持ちや状況を理解するのが苦手です。
空気を察するということも苦手です。
ごっこ遊びの中でも、お友達との関わりの中でも、親との関わりの中でも「今、相手はどうおもっているかな?」と想像する機会を設けることが必要だそうです。
想像がつきにくいのであれば、親が手助けをして「嫌だったかなぁ?」とある程度答えを出してあげて○○は嫌なことなんだな!と理解を促すことも必要です。
実際、息子は相手の気持ちを考える行動や時間を、自分で作るようになりました。
時間はかかってしまいますが、自分なりに考えて答えを出している姿をみると、成長したなぁと思います。
いきなりすべてを分かってもらうわけではなく、階段を上るように小さな1歩でかまわないのです。
出来ない事に目を向けて、怒ったり注意したりするのではなく、今ある基盤から少しでも出来ることを、認めてほめていく事が、子どもにとっても自尊心が上がる第一歩になっていると感じます。
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