LINE@を登録して頂いたかたから、色々な質問を頂きます。
その中でちらほら聞いて下さるのですが。
さきに結論をお話すると「治る」という観点はありません。
発達障がいとは生まれつきの障がいです。
障がいと言ってしまうと精神的にしんどくなるのですが治る、治らないと言った次元ではないのですね。
では巷で流行っている「発達障がいを治す!」というのはどうなのかと言いますと、私の考え方としては少し違います。
治すではなく「苦手をカバーして理解し把握してあげる」
私の中ではこれが適していると思います。
発達障がいの子どもを育てて行く中で、どんな支援が必要かとお母さんは探しています。
発達障がいの子どもであっても、凹凸の大きい子どもでも困るのは苦手な部分を、自分ではカバーしにくいこと(出来ないこと)がとても大変なのです。
そこに気付くことなく周りに理解をされることがなかったら、知らないうちに自己肯定感が下がってしまったりと負のループです。
自分でもなんとかしたいけれど、出来ないのが問題なのだと思います。
診断名をつけるつけないというご質問も多く頂きますが、軽度やグレーというのは支援を受けられないことも多いです。
- 軽度であっても、支援を受けるために診断名をつけてしまおうという
- 支援をうけるためには診断名が必要
- 診断名をつけてしまうとお母さんがしんどくなってしまう
とか本当に色々な葛藤があります。(これは別記事で詳しく書きたいと思います)
ですので身近な人の理解が必要と言うのは、自分では何ともできない部分を周りが理解することで手助けをしやすくなると考えています。
発達障がい=治るという事ではなく「発達障がい=苦手をカバーしていく」と考えて頂きたいなぁと考えていますしお伝えしています。
どうしても「治す」という思いから行動すると、期待があるぶん疲れてしまう事になります。
そうではなくて、少しでも苦手をカバーできるように何が出来るのかと考えて行った方がいいと私は思います。
カバーするのは全部お母さんか?
小さい頃は全部ということでもないですが、ほぼ全部と言ってもいいでしょう。
対応も分からない事も多いですし必死になるのも当たり前です。
幼少期はカバーをしたり、理解をすることもお母さんも大変ですよね。
そのために早期発見だとか早期療育とも考えられます。
分かりにくいため専門家さんが必要だったりしますが、グレーすぎると療育にも入ることも出来ず、支援する事も出来ないと言われることもあります。
ですので民間の療育塾があったり病院でSSTがあったり、勉強会があったりするのですね。
その中で動いていくのはやはりお母さんになってしまいます。
どう動いて、どう対応していくのか。
最初はカバーする箇所を手探りで探したり、子どもの苦手を見極めたりするのに時間が必要です。
しかし、大きくなった時に解決したりストレスの逃がし方をどうするのかというのは、本人なのですよね。
両親が居なくなった時に、どうしていけばいいのかを一緒に探していくのが、私たちに出来ることではないかと私は考えています。
後々には子供自身の課題なのです。
ですが、その道のりまで行くには周りの理解が必要でしょう。
治るって書いてあるところはたくさんあるのに!
実際調べてみると、確かに「治していきましょう」と書いてあるところはあります。
私としては前にも書きましたが、治るではなく「苦手を薄くしていく」ということです。
それが治ると言えばそうなのかもしれませんが、発達障がいの苦手は薄くなったとしても、治ることはないと考えています。
息子がそうなのですが、赤ちゃんの頃や5歳ぐらいまでは聴覚過敏がすごかったです。
今では昔ダメだった音でもケロっとしています。
しかし、体調やその時の気分次第で、また音がダメになったり「耳が痛い」と言う事もあります。
苦手を覚えていてあげると「あぁ、そうやったなぁ」と思えます。
しかしこんなこと書いてますが、私も息子が発達障がいグレーだと言われた時
するとどうでしょう・・・。
期待して期待して、何をしてもダメで自分を不甲斐なく感じて、ただただ自分を責めてしんどかったです。
発達障がいを治すではなく「苦手な部分をどうするか」の対策をとっていくための療育であり日々の取り組みなんだと私は考えます。
抱えて生きていくのは子ども本人
私たち親は子どもが心配です。
学校のことでも、保育園や幼稚園のこと、お友達関係や習い事、生活。
全て心配です。
また発達障が告げられたあと、余計に心配になってくるお母さんも多いでしょう。
心配だからこそ傷つかないように、出来るだけしんどくないように子供にとって、何が一番なのかを模索していくのですが、何が正解で何が不正解かも分からないのが実情です。
- あっちのお家ではこれをしている。
- こっちのお家ではあれをしている。
- 病院ではこういわれた。
- 心理士さんにこう教えてもらった。
- ネットではこうみた。
そんな感じで色々な情報をしらべて、お母さんたちも手探りながら、子どもの環境を整えようとして、子どものことを分かろうと努力します。
お母さんたちの努力や頑張りはとても伝わってきます。
私にLINEで相談をして下さるかたや、メッセージを下さるかた、全員の方がとても頑張っておられます。
というか「頑張らないとダメ」という感じもします。
私も経験したように子供の言動は、お母さんの責任だと言われる事が多く、躾がなってないと言われることも多々あります。
さくらさんは怒ることはありますか?というご質問も頂きますが、怒ることもありますし、泣くこともあります。
決して、いつもニコニコしていて、のんびりとしたお母さんではありません。
どちらかと言うと自分でやった方が早いならしてしまう方です。
そんな私がなぜ時間がかかろうと、手間がかかろうと子ども本人に色々と経験をしてもらっているかといえば、今後生きていくのは彼本人だからなのです。
私がどれだけ守っても、どれだけ手助けに入ろうとも、子どもが傷つかないようにと先回りしても一生守っていくのは不可能です。
なので子ども本人が経験をつんで、自分自身の対処や苦手な所、得意な所、そういったところを見て行かないといけないと思うのです。
確かに発達障がいが治れば親としては安心できます。
支援はいらないぐらい治ったと言われたとしても、それは発達障がいという名前が無くなっただけで、自分自身と一生付き合っていくのは、誰でもない子ども本人なのです。
治ったからと言って、特性や苦手な所が全部なくなることはないと私は思っています。
出来るだけ子ども本人で、自分自身でコントロールできるようにしていく為には、どうしたらいいのか?を一緒に探して行けばいいと思うのです。
もちろんお困りの度合いも違いますので、正解は1つだけではないでしょう。
それぞれの子供に応じた最善の方法をカスタマイズしていけるのが、誰でもないお母さんだと思います。
色んな知恵やアドバイスを受けても、それを全部必ずする必要もないですし自分の子供にあった方法を、子どもに聞きながら探して行けばいいのです。
一生付き合っていくのは子ども自身ですが、付き合うお母さんも大変です。
発達障がいの子どものためのタブレット教材はこちら
関連記事
LINEを開設しました。
650人登録ありがとうございます!!
お知らせなどを送らせて頂きますが、感想やお悩みなどもかいて頂けると読ませて頂きます!
お返事は必ず返すお約束は出来かねますので、ご了承願います。
よろしければ登録お願い致します。