コメントなどでたまに聞く言葉ですが
本当に親のエゴなのでしょうか?
これを私なりに考えていきたいと思います。
私も息子が小学校に進学する時とても悩みました。
何度も相談して何度も意見を聞き、何度もこの決断で良かったのかと考えました。
私の考えが先を決めていくのだと、とても怖かったです。
しかし、親の私ではどうすることも出来ない事もありました。
目次
IQで足切りの地域がまだある
全国で考えると情緒級などが出来てきたり、柔軟な考え方がある地域もありますが「私の地域ではIQが○○以上は支援級に入れない」というIQで足切りがあります。
もしそれでも支援級に行きたい場合は、支援級に通う事も出来ます。
ただし普通級から支援級に変更することは可能でも、支援級から普通級に変更は出来ないのです。
と精神科医さんに言われた意味は、支援級から通いだして、もっと勉強も出来るかも!もっとお友達とも遊べるかも!と思ったときに支援級から普通級に変更が出来ないので、選択肢と言う意味では狭まるのですね。
- 自治体や地域によっては、支援級から普通級に変更するのが出来る所。
- 取り出し授業と言って苦手な科目だけ違うお部屋で勉強できるところ。
- 情緒級があるところ。
本当にまだまだ地域格差があります。
支援級から普通級に転籍は出来ますと言っていても、その学校で前例があるのか、実績があるのかを必ず確認したほうがいいでしょう。
形式上は可能とされていても、実質は不可能に近いといったこともありますので、注意が必要だと思います。
家族に反対されて支援級の選択肢が選べない場合
やはり支援級ということについては、主人は抵抗があったようです。
別に勉強もできるし、知的な遅れもないしコミュニケーションも取れるし・・・。
といって具合に普通に出来そうだからこそ、判断が難しいときがあります。
しかし、親のエゴというように支援級を進められているののも関わらず、自分勝手に普通級を選ぶのは違うと思いますが、お母さんが「支援級のほうがいいかな。」と思っていても、旦那さんや、身内の意見によって支援級を選べないご家族もあります。
それでも子どものことを想うのであれば、支援級という選択肢も勿論あるのですが、納得してもらわなければ決定することができないというのも分かります。
お母さんとしては「支援級を望んでいる」けれど、身内の理解がなく「行けない状態」のご家庭もあるので、一概に「親のエゴだけ」だとは限りません。
色んな考え方があるので、私が全てを知っているということではありませんが、色々なご家庭の事情で身動きが取れないお母さんも、いらっしゃるということは残念ながら現実にあることなのですよね。
そういう意味では発達障がいグレーの子供の判断というのは、親にとっても難しいところでもあります。
- 普通に見えるから。
- 少し頑張ればついて行けるから。
- 毎年、特性はましになってきているから。
そんな風に判断が鈍る時もあります。
1個の決断が未来を変える
何事においても親の決断が子供の未来を変えていく事はとても多いです。
普通級⇔支援級と言ったように行き来が出来たりするなら、まだ気が楽ではありますが、私の地域の様に片道切符の状態であれば、私の決断が何年も先のことを決めてしまいます。
エゴだとおっしゃる方の気持ちもわかります。
- 「子供がしんどいのになんで?」
- 「子供のことを考えたら支援級が妥当」
- 「それはさくらさんのエゴじゃないですか?」
- 「支援級の方が子供の未来を考えたらいいに決まっている」
しかし発達障がいグレーの子供だからといって、支援級じゃないといけないという訳でもありません。
小さい頃から家庭での療育やプロの方の力も借り、本人も頑張ったのもあり、とても成長しました。
成長やIQのことや他害がないということもあり、1年生から支援級に通うということは選択しませんでしたが、必要があれば支援級へ転籍することは視野に入れています。
発達障がいの子どもがいたら普通級に居たら迷惑だ!
この言葉もよく耳にします。
確かに迷惑をかけることも多いと思います。
迷惑をかけるということのおいては、本当に心が痛く申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかし私の経験上で申し訳ないのですが、健常の子供であっても、クラスメイトに迷惑をかけることもあるのではないでしょうか?
確かに発達障がいグレーのこどもは、健常の子供より迷惑をかける頻度は高いかもしれません。
200人以上のお母さんとお話してきて見てきて、色々と思うことがあります。
- 迷惑をかけないように気を常に使っている方。
- 障害を免罪符にしているかた。
- 検診を勧められても受け入れられない方。
- ご家族に理解がなく普通級しか選択できない方。
本当に色々なケースがあります。
なぜなら「障害があるから仕方ない」と言う方は、あれやこれやと対処しようとは考えないはずです。
例えば同じ発達障がいグレーの子供をもつ親同士でも、分かり合えないこともありますし、考え方が違うなぁと思う事は多々あります。
健常児のお母さんでも同じだと思います。
あのお母さんの話はわかるけど、このお母さんの話には賛同できない。
健常児のお母さんだから。
発達障がいグレー児のお母さんだから。
といった2択ではなく個人の考え方になるので、考え方は様々あって当たりまえなのです。
そして家族という形があるので、それぞれに全く違うのは、当たり前なんだと私は考えています。
発達障がいを免罪符にするのはちょっと違う
- 「発達障がいがあるから多めにみてほしい」
- 「発達障がいだから迷惑かけてもいい」
- 「発達障がいだから尊重されるべき」
こういったお母さんの考え方は私も賛同致しかねます。
周りがどれだけ迷惑をかけられても、我慢して当たり前という考え方は、違うと思いますし、間違っていると私は思います。
例えば他害のある子どもが居るとします。
その子が同級生を叩くことを「特性だから仕方ない」と開き直られていては、こちらもなんだかなぁ・・・になってしまいませんか?
先回りをして、どうにか迷惑をかけないようにしても、どうしても迷惑をかけてしまうことは本当にどの子供でもあることだと思います。
必要以上に気を使っているお母さんもたくさんいらっしゃいます。
一部のかたの行動が、全ての人の行動だと思われてしまうのも悲しい現実ですよね。
発達障がいの疑いを受け入れられない親御さん
このパターンもよく見受けられます。
検診を受けてみられては?
発達テストを受けられて見ては??
と促しがあっても「いや、大丈夫です」と話を受けずに、周りの子供が迷惑をこうむってしまうことがあります。
そうなると必要な子供のに支援がいかず、目立つ子供に支援がいってしまうことになります。
就学児検診や就学支援シートを提出して、段階をふんで相談や学校と連携をとっていこうとしているが家庭が後回しになってしまこともあります。
このとき、やはり親としては「こっちは相談しているのに・・・なんで?」と憤りを感じることも少なくないのではないでしょうか?
しかし、やはり自分の子供が発達障がいかもしれないということを、受け入れることはたやすくはありません。
とても、とてもつらいことです。
それがたとえ発達障がいグレーという疑いであったとしても、すんなり受け入れるのは難しいです。
でも、受け入れることが一歩進むことでもあると思います。
万が一、検査を勧められたけれど、どうしたらいいのかわからないというお母さんが、このブログを読んでくれているとしたら、発達検査を行ってあげてみてください。
子供も「こんなことしたくないのに」と悩んでるかもしれません。
「なんでこんなに怒られるのかわからない」と苦しんでいるかもしれません。
その気持ちに気づいてあげられるのは、誰でもないお母さんなのだと思います。
発達障がいグレーの子供は支援級に行くべきなのか?
色々と書いてきましたが私としては、子供の気持ちを聞いて、周りの判断も加味をするのであればエゴではないと考えています。
IQで足切りの地域もありますし、全てがエゴだと考えるのはまた違うと思うのです。
情緒級や、取り出し授業があるのであれば、そういったものを上手く活用して、子どものストレスを最小限にして、学校を楽しく通えるようにしていくことは可能だと思います。
どちらにせよ子供が楽しく学校に通えること。
それを大切にしていけば、普通級がいいのか、支援級がいいのかというのは、答えが見えてくるのではないのでしょうか。
周りの人は色々と言ってきます。
助言として受け入れるのはいいことだと思いますが、全てを受け入れるのではなく
と、お子さんの様子を見て照らし合わせてあげてほしいと思います。
第三者のかたのほうが、状況がよく見えている場合もあります。
お母さんとお子さんで話し合って、どちらが楽しく学校にいけるのかを大切にして、充実した学校生活が送れるといいですよね。
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