息子が小学校で起こしてきたことから「他害」を考えるようになりました。
息子はお友達と遊びから喧嘩になって、初めて手を出してしまった出来事がありました。
小学校の先生から連絡を頂いたときは、本当にびっくりしました。
今までなかったのになんで??と一気に胃が痛くなりました。
幸い、怪我は軽かったのですが、昔と違って連絡網もなくて謝罪しに行きたくても、連絡先が分からず、どうしたらいいのか分からなかったのです。
結論、謝罪のお手紙を子ども経由で、お友達の親御さんに渡してもらうことにしました。
先生にも伝えてお手紙を渡してもいいと、了承を頂きました。
たまたま、近所で会う事が出来て直接謝罪出来たのですが、その前までは本当に生きた心地がしなくて、ずっと気持ちが沈んでいました。
保育園でも療育でも叩かれたりしたことはありますが
と私は思うタイプだったのですが、相手の親御さんはどう思うかは分かりませんよね。
今のところ1回ですが、周りの保護者さんにも話が回っていないかと不安にもなりました。
目次
他害の理由
理由はともあれ他害というのはいけないことです。
それは十分に理解されていると思います。
しかし、頭ごなしにダメ!と言うだけでは、なかなか治らないこともあります。
イライラしたりストレスがたまっている
自分のイライラやストレスがたまっているときは、自分でもキャパオーバーになってしまい、手が出てしまったりしてしまいます。
このときはストレスの原因を探ってあげましょう。
息子がお友達に手を出してしまったのはこれが原因でした。
お友達に笑われたのが嫌で、イライラしてしまったようです。
原因は分かったのでそこは寄り添いましたが、それでもダメな物はダメ。
手を出すことは、絶対にいけないことだと短く伝えました。
他人に何か伝えたい時
発達障がいの子供は、言葉が上手く伝えられなかったり、気持ちを上手く言葉に出来なかったりします。
クレーン現象といって、他人の手を取って、自分の伝えたい事を伝えようとするときがありますが、その力が強すぎたり叩いて知らせてしまう場合があります。
なにを伝えたいのかを理解した上で、力加減を教えたり「軽くトントンでいいよ」と子ども自身の体をポンポンと軽く叩いて力加減を教えてあげましょう。
「軽くでいいよ」と口で言っただけでは伝わらない時も多いので、体感で伝えていきましょう。
他の子を注意したいとき
これは療育であったのですが、息子がお友達が遊んでいたのを分からず、オモチャを手に取ってしまった時がありました。
そのとき、とっさに言葉が出ずに髪の毛を引っ張ってしまった子がいました。
もちろん、勝手に取ってしまった息子が悪いのです。
「これは自分のだからダメ!」と言いたかったのだと思いますが、自分の気持ちにあった、適切な言葉が出てこなかったのでしょうね。
療育の先生はお友達の手を掴んで「ダメ」と短く伝え×と指で合図をしていました。
そのあと気持ちに寄り添って「次は×って指で伝えようね」「次はトントンってしようね」と伝えていました。
そのあとからは、お友達は×を作ることで自分の気持ちを伝えるようになっていました。
他人の反応が見たい時
バシっと叩いてきたり、こちらが嫌がる言葉を繰り返して言う場合もあります。
これは怒ったり困っている反応を見るのが、楽しくて繰り返す場合があります。
叩かれても嫌な言葉を繰り返してきても、無視をして反応をしないことで、子ども自身が面白くないと分かると落ち着いてくることがあります。
感覚遊び的に叩いてしまう
ただただ感覚として、楽しくて叩いてしまうこともあります。
この場合は人だけではなく、壁や机、ガラスなどを叩いてしまって、割れたり壊れたりしてしまって怪我をしてしまう場合があります。
危険なので叩いても安全な代替え品を渡したり、代替えになるような遊びに、切り替えてあげましょう。
特定のお友達だけに手を出してしまう
この場合は
- お友達が好き
- お友達が嫌い
この2つだと思います。
好きな場合で叩いてしまうときは「強く叩くと嫌がられてしまうことがあるよ」と伝えてあげて、コミュニケーションの方法を知らせてあげましょう。
嫌いな場合は、一緒の空間に居なくていいように配慮をするか、大人が補助にはいってあげましょう。
他害は子どもも親もつらい
もちろん他害を受ける周りの子供さん、親御さんにもご迷惑がかかっているのは、当たり前の事です。
しかし謝り倒したり、気を使ってヒヤヒヤしたり、専門家にもアドバイスをもらって、その通りにしても上手くいかなかったりしたりとお母さんもつらいですよね。
- 「親が叩いてるから子供も叩くようになるんだ」
- 「叩いて分からせてないから甘いんだ」
- 「痛みをしれば叩かない」
- 「躾がなってない」
- 「親の姿をマネしてる」
- 「判断が出来ない子」
と言われることもあります。
これは定型さんの親御さんだけではなく、発達障がいのお子さんが居る親御さんでも思ってしまう事でもあります。
発達障がいの知識があっても、自分の子供がしないと理解が出来ない事なのかもしれません。
私も今まで息子が手を出したことがなかったので、本当の意味で「他害」を考えたことってなかったかもしれません。
お互いの気持ちを分かり合うのは、いい機会だと考えていたので、息子の気持ちも汲み取りつつ、その場にあった声掛けをしていました。
小学校では「他害があるなら普通級に来ないでほしい」と言われる事もあります。
そう言われても仕方ないのかもしれません。
当たり前なのかもしれません。
しかし手をだしてしまったりしてしまう、子供自身もつらいのです。
- 言いたいのに
- 伝えたいのに
- 怖いからなのに
- 不安だから
- 仲良くしたいのに
色々な気持ちがあって、他害という形になる場合があります。
でも、誤解されてしまって嫌われてしまうことも少なくありません。
叱ってしなくなるわけではない
他害は良いことではありません。
それは痛いほどわかっていることだと思います。
「発達障がいだから仕方ない」と思っているかたは少なからず、このブログを見ていないと思います。
だからこそ子供を叱りたくなりますが、先に伝えたように「他害をする理由」が子供にはあります。
環境を整えてあげたり、理由を探って何が原因なのかを、考えていく事が大切だと思います。
その上でしっかりとダメなことはダメと短い言葉でしっかりと伝えていくのがいいでしょう。
環境的に刺激が多すぎてパニックになっている場合もあります。
そのときは環境を整えてあげることが必要ですし、必要な支援も変わってきます。
自分自身がコントロールしずらかったり、気持ちを伝えにくいのであればトレーニングや、この場合はどうしたらいいのかと、根気強く伝えていくしかありません。
パニックを防ぐ方法でもお伝えしましたが、何か決まった理由があるなら先回りして、その状況を作らないことも出来ます。
そして小さいうちに、お家で苦手なことを少しずつ繰り返して、体験させていくことも可能です。
息子は「負ける」のが大嫌いで、負けるとすぐに泣いて癇癪を起していました。
お母さんが遊ぶ時って、わざと負けてあげる場合があると思います。
以前は私もそうでした。
「強いね~お母さん負けちゃったぁ!」と勝負事には、息子を勝たせるようにしていましたがそれでは負ける体験が積めません。
なので、じゃんけんでも何でも「負けることはある」と体験を積んでもらいました。
もちろん息子にとっては、嫌な経験だったでしょうし「お母さんは負けるもの!」という、決まりが破られたことになるので癇癪もすごかったです。
しかし、そこを気長に気持ちに寄り添って「負けることもあるんだよ。でも次があるからね」と伝えることを続けた結果、今では負けても「もう1回!」と言うようになっています。
他害というのは周りにも迷惑をかけますし、とてもストレスがかかることです。
周りのお母さんの目も気になりますよね。
でも子供も何か不安や恐怖など色々な思いが、引き金になる要因を抱えて苦しんでいるのだと思います。
その不安な気持ちを分かってあげる事が大切で、その上で不安を取り除いたり、立ち向かう支援をしていくことが必要ですが、お母さんのストレスも溜めすぎないようにして下さい。
そして相談できる場所を作っておいて、困った事があれば、話を聞いてもらえるようにしていてほしいと思います。
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