私がこの前、遭遇したお話をさせてください。
イヤーマフを付けたお子様と、お母様が歩いておられたんですね。
仲よく手を繋いで、お散歩かな~なんて思って眺めてました。
そしたら・・・。
で、親子で泣いてしまって、見るに見かねて止めに入りました。
イヤーマフは音を完全に遮断している訳じゃない!
イヤーマフって確かにヘッドホンに似ています。
でも、音を完全にシャットアウトしている訳ではなく、聴覚過敏の子が苦手な音、パニックを起こしてしまいそうな音を防ぐためにあるんです。
「つけると危ない」わけではなく「危ないからつける」んです。
私たちが普通に感じている音が怖いんですよね。
- 人の話し声
- 車のエンジンの音
- 食器のかちゃかちゃ音
- 人の歩く足音
- 人ごみの音
ここに書いたのは本当に一例であって、もっともっと苦手な音は子どもの数だけあります。
息子で言えば、トイレのジェットタオルの音、打ち上げ花火の音、チョークで黒板に書く音、人の話し声、鳥のさえずり、ドアのキィーとなる音、子ども同士が騒ぐ声。
数えきれないほどありました。
そう言えるようになるまでは、パニックを起こしてしまい耳をふさいで、その場に座り込んでしまうぐらいでした。
座り込む場所が道路のど真ん中だったらどうでしょう??
普通に危なくないですか??
イヤーマフは遮断するのではなく、あくまで音を和らげるだけです。
だから、つけていて危ないわけではありません。
聴覚過敏の子の聞こえ方
ここにある動画は聴覚過敏の子どもの目線で作られています。
まるでホラー映画を見ているような感覚になります。
1分30秒ほどの動画なので是非ご覧ください。
私たちが日常で過ごしていることが、こんな風に見えたり聞こえたりしたら、パニックになってもおかしくないですよね。
イヤーマフの認知はまだまだ広がっていません。
耳栓タイプもありますが、子どもだと落としてしまったり、口にいれてしまっても危ないのでヘッドホンに似たタイプになりますね。
もちろん、ヘッドホンタイプ以外にも耳栓タイプもあります。
動画でも描写が出てくるんですが「他の人の視線」
- 「なに?あの子?」
- 「どうしてそんな風になってるの?」
- 「親が躾けてないから」
- 「わがままな子やなぁ」
本当に冷たい視線が飛んでくるんです。
私も何度も経験しました。
泣きそうになるし、辛いし、分かってほしいし。
でも子どもを落ち着かせるのが優先だし・・・。
パニックになってしまうと、余計に危ないです。
座り込むとかならまだしも、その場から逃げたい一心で走り出したりします。
私も息子の聴覚過敏がひどいときは、外に行くのが怖くて家に閉じこもっていました。
だったら人の視線に触れないですむし、迷惑かけてるって思わなくていいし、なにより気を使わなくてすむからです。
発達障がいも聴覚過敏も目では分からない
聴覚過敏のマークというのがあります。
石井マーク株式会社さんが作成してくださったマークです。
#聴覚過敏 対策として「#イヤーマフ」を付けていたところ、
ただ音楽を聞いていると誤解されてしまった…この誤解を解決するために生まれたのが、株式会社石井マーク(@ishiimark_sign)が開発した「#聴覚過敏保護用シンボルマーク」!
ダウンロードはコチラ▼https://t.co/ptfTpZkHvX pic.twitter.com/upBrjv3lmu
— ディーキャリア発達チャンネル@発達障害啓蒙アクション実施中! (@d_channeljp) 2018年7月9日
「苦手な音から守っています。」
イヤーマフは危ない物でもなく、子どもを守る盾なのです。
音楽を聞かせているとか、音が遮断されて危ないなどの認識ではなく、
イヤーマフは自分を守っているんだな。苦手な音があるんだな。という認識が広がってほしいと思います。
認知というのは、とても大切です。
しかし認知というのは伝えないと始まらないので、今回は記事にさせていただきました。
車の初心者マークのように、認知が広がるといいなぁ・・・。
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【避難する時は気をつけて!】
こだわりや、通常の生活と変わるので
パニックにもなりやすいです。落ち着いて、慌てず、安全。
みなさん、何もありませんように。 pic.twitter.com/BnIlDflY1G
— さくら @ 発達障がいグレーゾーン育児Thinker (@sakura_inosisi) 2018年7月5日