私たちがなんとなく過ごしている日常でも、発達障害をもつ子供にとっては疲れをためやすいのです。
息子も新入学してなんとなく慣れを感じて来たこの5月。
大人でも5月病があるようにこの時期は疲れがでやすいですね。
目次
疲れは2種類ある
私たちが「疲れ」というのは2種類ありますよね。
精神的な疲れ
肉体的な疲れ
この2つがあります。
肉体的疲れも休めば回復する疲れと、慢性的な疲れとさまざまあります。
なぜ発達障害児は疲れやすいのか
息子を見ているとよくわかりますが、疲れがたまりやすいんだな~と感じています。
全て発達障害のなかに含まれる、自閉症やADHD、アスペルガーなどの特性に関連してくるものでもあります。
感覚過敏・鈍感
息子は聴覚過敏があります。
私たちが何となく日常で感じてる音もストレスになりやすいのです。
学校でも教室のざわざわ感、子どもたちの話し声、チャイムの音、鉛筆の音
「ただの音じゃない??」と思いますが、本人にとっては刺激になってしまうことがあります。
この刺激は嫌な音、好きな音があって意識してしまったり何も無いように、やりすごすのもとてもストレスがかかるのです。
なんとなく過ごしている日常すら、本人にとっては刺激の1つなので、健常と呼ばれている子たちよりも、もっともっとストレスと感じることがあります。
実際、息子は疲れがたまってくると細かい音でも耳につくようで、伝えてくるようになります。
逆に鈍感すぎて、ストレスを感じている事を感じなくて一気に疲れが出てくるパターンもあります。
目に入るものを気にしてしまう
目にはいるもの、耳に入るものの情報を余計にとってしまうことです。
と言われれば通常は、青い物に意識が向きそれ以外の色は、頭に情報として入ってくることは少ないです。
しかし発達障害をもつ子供は、同時に色々な情報が入ってくる場合が多く、情報過多になって頭の中がいっぱいになってしまうのです。
こうなると、1つのことに集中できなくなってしまって頭の中にぐるぐると、たくさんの情報がめぐることになります。
この情報が多く入るというのは息子は顕著にあります。
また同時に自分の考えもたくさん出てきてしまうので、情報整理をすることにすでにエネルギーを使うことになります。
この場合は静かな環境であったり、情報を入りにくいように視覚的に隠してしまうのが有効です。
しかし学校などではこのような対策を取りにくく、知らずに本人のストレスになっていることもあるのです。
先の見通しが見えない場合は不安を感じる
先の見通しがたつと安心する子供が多いように、逆に「いつまですればいいのか?」と分からない場合は不安に感じてしまい、ストレスになってしまいがちです。
- 「もう少し」
- 「あと少し」
これでは時間の感覚もつかみにくく、もう少しがどれぐらいなのかは分かりません。
- 「あと5分」
- 「あと3問」
など具体的な内容を伝えると、先の見通しも持てて終わりも分かりやすいので、ストレスにもなりにくいです。
しかし私たちも「あとちょっと待ってね」と終わらせてしまいがちです。
これでは子どもは先の見通しもなく、いつまで待てばいいのかがわかりません。
その時によって変えられる「あとちょっと」ですが、もっと具体的に教えてあげると安心することが出来ると思います。
過集中
興味のあることには、驚くべき集中をみせることがあります。
集中している間は疲れも空腹も眠気も感じずに行ってしまうのですが。集中が切れると一気に疲れが襲ってきてしまいます。
これは遊びについてもいえることで、そこまで疲れるぐらいなら「遊ばないといいのに!」と言いたい所ですが特性の1つであるので、時間を区切ってあげたりするといいでしょう。
過集中の状態になっている場合もあるので、身体を動かしていないから「疲れていない」とは言えないのです。
発達障がいのこだわり
日課があったり、物に対してのこだわりや手順のこだわりなど色々とありますが、これも疲れる要因になります。
頭を動かしている状態なので、本人も余計な神経を使ってしまっているので疲れる要因でもあります。
コミュニケーションが苦手
- 暗黙のルールが分からない
- 顔の表情で察する事が難しい
- 場の空気が読めない
- 距離感がつかめない
- 話の内容がすれ違う
などなどお友達や社会と関わる度に全てにおいて負担に感じてしまうことがあります。
自分の思い込みもあってすれ違ったり、言葉の意味をそのままとってしまって、勘違いを起こしてしまったりその都度、修正が必要であったり嫌な思いをしてしまったりと、ストレスがかかりやすい環境であります。
発達性運動協調障害
例えば、話を聞きながらノートを取ったり、板書をしながら話を聞いたりボールを投げることや、チームプレイで周りを見ながら判断することなど当たり前に出来るだろうということが難しいときがあります。
この場合、周りから浮いてしまったり本人も困ります。
また、出来ていても実はとても集中して行わないといけなかったり、気も体力を使っている場合もあるのです。
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体幹がしっかりしていない
体の芯(体幹)がしっかりしていなくて、姿勢を保つだけでも必要ではない筋肉を使わないといけなかったり、そもその姿勢を保てないなどの問題があります。
「なんで運動できるのに姿勢は保てないの?」と思いがちですが。使う筋肉が違うので保つということが出来ないこともあります。
実は繊細で傷つきやすい
感受性が強い子どもも多い発達障害ですが、否定される言葉に敏感でもあります。
- 「(この行動は)ダメ」
- 「(今の発言は)いけないよ」
と前の()の部分が分からずに素直に言葉を受け取ってしまう場合があります。
そしてこの否定される言葉に対して「自分が全否定された」と、受け止めてしまって傷つくことも少なくありません。
また、記憶力もいいのでいつまでも、いつまでも嫌なことが忘れられません。
睡眠をうまくとれない
息子は赤ちゃんの頃からですが、まとまって夜に寝ることがあまりありません。
夜中に2回ほどは無意味に起きてしまいます。
これでは、じっくりと眠れていないので疲れが回復が遅れてしまうこともあり、疲れがたまってしまうことがあります。
普通に生活することが大変
普通に生活するとはなにを取って普通というのか分かりませんが、
一般の世間の普通に型をはめてしまうと、とても困難に感じてしまうのです。
「普通に生活」することが発達障害をもつ子供にとっては、ストレスの温床でもあると言うことです。
私たちがなんとなくしていることがストレスの引き金になるのです。
息子を見ていて思います。
1つ1つの行動について全て頑張っているんだなぁと言う事です。
連絡帳に「家で感情の切り替えが苦手な特徴が出てきています」と書いたとしても「学校では頑張っています」と言って頂くことも多いです。
家で見る姿と外の世界での姿は、私が思っている物と違うんだろうなと思うと同時に常に気を張ってるんだろうなと感じます。
- ひらがなの書き取り
- 数を数えるの
- みんなで遊ぶ
- 先生の話を聞く
- 消しゴムで消す
- 走る
- お友達とお話する
- 周囲の音
- 視覚的に色々と入ってくるもの
私たちは、逃し方を知っていたり自然としていたりします。
それが出来ないのであればストレスをためやすく、常に頭がフル回転していて休む事がないのであれば、それは疲れてしまっても仕方ないのです。
「なんで出来ないの!」
「それなら休めばいいじゃない」
「甘えないの!」
と突っぱねてしまう前に少し子どもの感覚に立って考えてみてほしいと思います。
「去年の今はどうだったかな?」と思い出してみて、お母さんも対処していくと良いかもしれません。
この比較をするのは周りの子どもではなく、子ども自身と比べてあげてくださいね!
周りと比べることはお母さんにも、子どもにとってもストレスにしかなりません。
お母さんのストレスもためないようにしていきましょうね。
お母さんが余裕ないと子どもにも余裕がなくなってしまいます。
お母さんもストレスケアを忘れないで下さいね。
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