療育

発達障害の子どもは運動が苦手?それは発達性協調運動障害かも?

「あれ?なんか丁寧に書いても字が下手だなぁ」

「体を使う運動が苦手なのかな?」

 

そう思われたことありませんか?

息子も手先が不器用で、身体の使いかたがわかっていないというか、ボール蹴る投げる遊びや、かけっこなどが苦手かなぁといった感じでした。

 

それが発達障害特有のものなのか、それすらわかりませんでした。

そして作業療法をうけていたころ、先生に教えて頂いたことがあります。

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発達性協調運動障害の可能性

筋肉や神経、視覚・聴覚などに異常がないにもかかわらず、「ボールを蹴る」「字を書く」などの協調運動に困難を呈する障害。発達障害の類型の一つとされる。
この障害を持つ人は、例えば「這(は)う」「歩く」といった乳幼児期の運動面の発達においてすでに、標準の月齢より遅れが見られる。学齢期には、いわゆる「不器用な子」「運動が苦手な子」として見られ、学業成績に影響を及ぼしやすい。また、同世代の子どもとの遊びについていけないといった社会的な困難も生じやすい。症状の程度によっては生活技能訓練を行い、社会生活への適応を促すこともある。
障害が表れる運動のタイプは、走ったり跳んだりといった全身運動(粗大運動)、はさみを使ったりボタンを留めたりといった手先の運動(微細運動)、スキップをしたり縄跳びをしたり楽器を演奏するなどの組み合わせ運動(構成行為)に分類されている。
原因はまだ不明だが、運動中の脳神経の働きを観察し、特定の部位に異常を認めたとする研究結果も発表されている。また、成長につれて不器用さが目立たなくなっていくケースが多い。

引用;https://kotobank.jp/

 

さくら
さくら
んーー??どういうことよ??

 

「協調運動」というのは手と手、手と目、足と手など、別の箇所を動きを一緒に行う運動のことです。

 

1つ1つの運動を関連づけたり、統合することが困難である障害ですが「不器用な子ども」と言われてしまって、終わる場合も少なくありません。

私たちが難なく行っているボール投げでも、協調運動に入るのですね。

 

発達性協調運動障害というのは、日常生活において協調運動が、子ども本人の年齢や、知能に対して、年齢よりも下であったり困難であったりする障害のことです。

 

これは子供の特性によって出てくる傾向が違うようです。

 

息子の場合であれば下のようなことが気になっていました。

  • 筆圧が適度じゃない
  • 字のバランスがとれない
  • 線が上手く引けない
  • 縄跳びが苦手
  • ボールが適度な力で投げれない
  • 字を書くときにマス目に入れられない
  • 靴ひもを結べない
  • 鉛筆をうまく握れない
  • スキップが出来ない
  • ボールが上手く投げられない

 

子ども
子ども
なんでか分からんけど上手く出来ひんから嫌い

 

また、この発達性協調運動障害は2つに分類されます。

発達性協調運動障害の分類

粗大運動

胴体や手足の大きな筋肉を使って、姿勢を保ったり、平衡やバランス、移動するときの運動のことを言います。

走ったり、歩く、泳ぐ、自転車にのるなどが代表的な事です。

微細運動

腕と手先を使った運動のことをいいます。

 

ぶらさがったり、転がしたり、打ったり、運んだり、受け止めたり、回す、投げるなどのことが代表的なことです。

 

発達性協調運動障害とは、これらの発達のバランスが悪く、歩きにくかったり、よく躓いてこけてしまったり、走る時にも足がうまく動かなかったり、鉄棒でぶら下がったり、身体を持ち上げたりすることが苦手になってきます。

 

就学したら授業があり、出来る出来ないが顕著に表れてきます。

子どもの自信がそがれたり、出来ないことに点数をつけられたり、自己肯定感が失われやすいです。

 

子ども
子ども
どれも出来ひんくて丸もらえへん

 

リハビリとして、作業療法や理学療法を行っていく病院も多いです。

 

  • 医療機関や
  • 保険センター
  • 子育て支援センター
  • 児童相談所
  • 発達障害支援センター

 

などに相談されてみてもいいかもしれません。

ADHDや学習障害と併発する事が多い?

ADHDの子どもでいうと4割~5割の子どもが、発達性協調運動障害を、併発しているとの統計があるようです。

 

不器用さは発達障害の子どもの特徴として、よく言われるところではありますが、それだけではなく発達性協調運動障害というのも、あるということです。

 

 

多動型のADHDの子なのに、なぜ運動が苦手なのか。

字が汚い、字が苦手というのも、練習の問題だとか急いで書くからだと評価されがちです。

 

しかし、そうではない場合もあるということを、もっと認知してほしいと思います。

 

子ども
子ども
キレイに書きたいけど書けへんねん

 

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家庭で出来る訓練

これは無理にするわけではなく、遊びながら楽しみながら行っていってくださいね。

子どもも、楽しくないとやりたがらないですし「訓練!」となってしまうと、やる気もなくなってしまいます。

 

我が家でやっていた事としては

 

・アスレチックで遊ぶ→手にかかる体重や、身体の動かし方を連動させる。

・粘土であそぶ→色々な形を作りつまんだり、にぎったり、くっつけたりと、手先を使う事で感覚の加減や、力の加減を学んでいく。

・ビーズ通し→細かい手先の動きを覚えて、細かい範囲での動きを覚える

・野菜の皮を剥く→手先を使いながら、力加減の感覚を掴む。

 

このようなことをしていましたが、本当はもっとたくさんあります。

息子に合うものを選んで遊びの中でやっていました。

子どもが興味があって、楽しんでいけるようなことを訓練ととらえずに、遊びの中で覚えて行ってくれたらいいなーぐらいで考えた方が、親としてもいいと思います。

 

お母さん
お母さん
上手くできないんだけど、やっぱりだめなのかな?

 

いいえ、そんなことはありません!

 

最初は下手だったり、出来なくてもやっていけば、本当に少しづつにはなりますが、感覚が統合されていきます。

(最近では軽度の発達性協調運動障害では、病院でのリハビリを受けれないときもありますので要相談をされてみてください。)

 

不器用な子だけではなく、ちゃんと感覚が統合され「達人!」とはならなくても、苦手だけど出来るぐらいでもいいので、改善を目指していきたいですね。

 

子ども
子ども
ちょっと出来るから怖くないよ~!

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さくら
発達障がいグレーゾーンの子どもがいる母親です。 どうにかできないかと奮闘した過去があり 現在は楽しみながら家庭療育や考え方の見直しをしています。 独りで辛かった過去から、今の悩んでいるお母さんの力になれればと思い サイトを立ち上げました。
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