子どもを叱ってしまうことって誰にでもあることだと思います。
発達障がいの子どもを持つ親にたいして
などといったことがよく言われます。
しかし現実で言えば、怒ってしまう事もあればイライラしてしまうことも十分にあって、怒らないようにとプレッシャーを感じてしまうことも大いにあることでしょう。
そして怒った後に「あんなに怒らなくて良かったのに」と自己嫌悪に陥るお母さんも多いのです。(もれなく私も)
自己嫌悪はなぜ生まれるの?
- 怒ってはいけない
- 褒めて育てる
- いいお母さんでいなければいけない
- 優しいお母さんで居ないといけない
- 子どもにはニコニコしないといけない
- 躾はちゃんとしてないといけない
ざっくりと言うと理想があり自分の現実と追いつかないときが、育児には多々ありそれが育児の自己嫌悪に繋がっていくのです。
これは定型さんと呼ばれる子供でも育児に置いても、イライラすることは多いと思います。
お母さんの頭の中にある「こうでないといけない」といった思いと、「こんなはずじゃ無い」と言った想いが入り混じって、理想と現実に追いつかない場合、この狭間で苦しむお母さんが増えています。
他のお母さんは出来ているのに、なんで出来ないのだろうと自分を責めてしまう事もたっくさんあるのです。
子どもの寝顔を見て「あんなに怒らないければよかった」と後悔することもとても多くないでしょうか。
子どもに謝らせるのが優先ではない
子どもが悪いことをしたら「ごめんなさい」と謝らせることに集中してしまうお母さんがいらっしゃいます。
これは別に間違いではないのです。
しかし、謝ることを優先してしまうと「謝れば許してもらえるんでしょ」と言った気持ちが、子どもにもうまれることがあります。
こんな感じですね。
これでは悪いと思っていないので、また繰り返す要因となる場合があります。
例えば、子どもが小さい嘘をついたとします。
どれぐらい小さいことかと言えば、手を洗ってないのに洗ったと言い張って見たり、宿題が出来ていないのに出来ていると言ってみたり。
大きくなるにつれ嘘は多くなって、ばれるような嘘をつくようになります。
お母さんとしては、なんとなくでも気付いてしまうので、うんざりしてしまいますよね。
何回かは優しく諭したりするけれど、イライラが爆発してしまう事だってあります。
- 「言えばいいと思ってるでしょ!」
- 「謝ってても反省してないから何度もするんでしょ?」
- 「なんで優しく言ってたのに分かってくれないの」
こんな感じの想いが入り乱れて、お母さんの気持ちの整理がつかない時もあります。
子どもが悪いことをしたとき、謝るのが優先ではなく
- なぜ、それをしてしまったのか。
- お母さんはどういう気持ちなのか
- 子供本人はどういう気持ちなのか
- 今後はどうしていけばいいのか。
上記のようなことを一緒に考えて、最後に子供が自然と謝るのが理想形だと考えています。
謝ってもらっても子どもにイライラが止まらない
「ごめんなさい」と子供が謝っても、なんかイライラが止まらない。
分かっているけど、怒ってしまう。
そうなんですよね。
今の出来事にイライラしているのもありますが、以前の出来事を思い出してしまうこともあります。
前は穏便に対処出来ていて、それでいいと思っていたけれど何かが引き金になり、ぶわーーーっと前の事も重なってしまう。
実際、発達障がいをもつ子どもの中には定着がしにくいという側面もあります。
でも怒られたり、嫌な事の定着は早くずっと覚えていたりします。(子供によりますが)
以前、怒られたから今回は怒られないように嘘をついたり隠したり言い訳してしまったり。
これは成長でもあるのですがお母さんとしては何回言えばいいの?とイライラすることだってあって当たりまえなのです。
子どもは多少の嘘はつくものです。
私が子供のときも小さい嘘をついては両親に怒られていました。
イライラすることは人間ですから当然あるのです。
お母さんである前に1人の人間です。
周りのお母さんはもっと上手くしているとか、周りのお母さんはこんなに怒ってないとか。自分の育児に自信が持てないとか、こんなにやっているのに何でこうなるの?とか。
自己嫌悪に陥って色々な気持ちがたくさんあります。
中には、もう面倒をみるのも嫌だ。
捨ててしまいたい。
そうなってしまうお母さんも事実いらっしゃいます。
お母さんは完璧じゃない
私がこのブログで一貫してお伝えしているのは、お母さんがストレスを溜めすぎないようにしてほしいということです。
なぜなら私がいつも思っていることだからです。
そして過去の私にも投げかけたい言葉だからです。
お母さんが完璧じゃないといけないとか、周りのお母さんと自分を比べてしまったり、子どもを比べてしまったり、私もたくさんしてきました。
だから、気持ちは分かります。
しんどい気持ちも、焦る気持ちも、情けなくなる気持ちも、消化しきれない気持ちもたくさんあります。
自分の気持ちより、子どもや旦那さん、親族や周りの親御さんの目を気にしてしまって、自分は最後になっている方も多いと思います。
母親になると自分のことが最後になるのは致し方ないのかもしれません。
それは全力で育児に向き合っているからだと思うのです。
向き合うのはお子さんだと思いがちですが、まずお母さんご自身と向き合って頂きたいと思っています。
向き合うことで何が生まれるか
自分と向き合うのってとてつもなくしんどいのです。
発達障がいがある子どもがいる親なら尚更、自分を責めてしまって将来を悲観してしまい、手詰まり感を覚えてしまうこともあります。
ここで優先して頂きたのはお母さんの気持ちです。
確かに迷うことも悲観する事も自分を責めてしまう事もあります。
しかし考えていくのは、これからお母さんとお子さんが、いかに楽に過ごして行けるかということが大切です。
発達障がいを嘆いていても、特性が無くなるわけでも治るわけでもありません。
それであれば嘆くだけ嘆いたら、あとは前を向いていくことを考えていかれてはいかがでしょうか。
そこには旦那様の意見や、親族の方の意見や周りの雑音があることと思います。
それがとてつもなく疲れる原因であったり、自分の思うとおりにいかない原因だったりします。
どちらにしても私が思うのはお母さんのゆとりがないと、、どうしてもイライラしがちですし空回りをすることも多いです。
- こんなにしているのに
- なんで伝わらなくてイライラしてしまう
- 子どもに怒りすぎてしまう
- なんで思い通りにいかないのか
- どうしていいか分からない
- どう接していいのか分からなくて怒ってしまう
お母さんの気持ちを整えてからじゃないと、どんないい療育に出逢えても、支援と出逢えても結局、お母さんの気持ちが置き去りになってしまって、いつか歪みが生じてしまうと思うのです。
私の例で申し訳ないですが、私の気持ちが追いついていっていないとき、自分の気持ちと向き合っていなかったときは、子どもの為に療育を受けたり、子どもの為に病院に通ったりと、全て子どもが軸にありました。
そう思っていました。
当時は療育に通われている熱心なお母さんを見ては「私はあんなに頑張れないな」と、どこか他人ごとでいました。
もちろん、子どもに接する方法や多少の知識が増えたことから、表向きは我慢強いお母さんだったかもしれません。
・・・がイライラが爆発すると、自分でもどうしていいか分からないぐらいの気持ちが押し寄せてきて、家で癇癪を起している子供を残して、トイレに閉じこもることもありました。
自分がしんどいとか、ツライとか少し息抜きしたいとか、そういった気持ちを無視していたのでイライラが爆発するときが多かったです。
- 上手くいかないでも、上手くいかせないといけない母親だから。
- 躾もちゃんとしないといけない。
- 周りから母親なのにって思われるから。
- 発達障がいなのも自分のせいだから、しっかりと躾けないといけない。
ある時、自分と向き合ってみようと思いました。
それはそれは苦しかったです。
でも向き合ってからは、余裕がないなーと感じれるようになりましたし、私は今こう思っているなーと自分を受容できるようになりました。
・・・と言っても、私もまだまだ迷うことも多いですし、余裕がたっぷりあるかと言えばそうでもありません。
ただ昔よりは余裕はうまれていると思います。
息子の為に何かする。と言うのも、息子の気持ちと、自分の気持ち両面を考えています。
余裕がうまれたって失敗はする
余裕があっても失敗するときはします。
怒りすぎてしまったり、手助けをするタイミングを間違ってしまったり「なんで上手くいかないのかな」と未だに自己嫌悪に陥ることもあります。
しかし以前と違うのは「失敗したけど次はどうしようかな」と、気持ちの切り替えが出来るようになったことです。
お母さんは人間です。
完璧なロボットではありません。
怒りますし泣きますし、笑いますし困ったりもします。
それが人間であり、お母さんなのです。
人間だからこそ失敗もしますし、自信をなくしたりもします。
でも、お母さんの安定が図れていれば、いつかはちゃんと持ち直せるので大丈夫です。
怒りすぎたなと思ったら子どもに素直に「怒りすぎてごめんね」とぎゅーとしてあげてください。
そして仲直りをして、お母さん失敗しちゃったから次から気を付けるね。とリカバリー方法を見せてあげてください。
子どもに素直になるって何となく恥ずかしいですが、それもお母さんだから見せれること。
思い描く育児の理想が合ったり、周りの人の育児が素晴らしいのに私は出来ないんだろうと、自己嫌悪に落ちてしまうのは、それだけお母さんが必死にお子さんと向き合おうとしているということ。
逆を言えば、周囲の意見を気にしてしまっているということ。
良い側面もあり、悪い側面もあるのです。
誰とも比べなくていいのです。
ロボットみたいに我が家の息子と同じ子どもは居ないように、子どもの特性や傾向も1人1人違います。
だったら育児だって、その子供の数だけあって当たり前なのです。
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