不登校のお子さんで気になることは、もちろん「なぜ不登校になったのか」という理由だと思いますが、いざ学校に行きたくても行けない実情もあると思います。
今回は不登校になってしまっているが今後、視野や選択肢を拡大させたいお母さんとお子さんが望んでいるという前提でポイントをまとめていきます。
勿論、お子さんが勉強したいと気持ちが向いていなかったり、その前に自責の念に責められている場合は優先してそちらを解消してあげてください。
勉強するというのは、そのあとの段階だと思います。
また、お母さんの気持ちが焦ってしまいお子さんに「勉強しなさい!」と押し付けるだけでは親子の信頼がなくなってしまいかねないのでお勧めはしません。
目次
ITの自宅学習はあくまで〇〇
このITを活用した家庭学習はあくまで「学校に復帰するため」のものです。
なので本音では「もう行かせないけど」と思っていても、学校には「将来的に学校に登校させたいと思っているのでIT学習を認めてください」という過程が必要です。
学校には来ないが進路のために出席扱いにしてほしいのでIT自宅学習を認めてください。では、まず申請は通らないと思うので気を付けてくださいね。
不登校の定義を再確認しよう
不登校の概念や定義は色々とありますが文科省が決めているのは、年間30日以上欠席した者のうち病気以外での欠席者ということは、病気やケガでは不登校にならないということです。
- 授業についていけないので学校に行けなくて不登校=OK
- 人間関係もあって授業についていけない=OK
- ストレスでお腹が痛くて=NG
- 起立性調節障害で朝起きれなくて=NG
このように不登校にも定義が定められていますので、確認をしてください。
そして先ほどの建前ではありませんが、もしお子さんが学校の先生と相性が合わなくて学校にいけない場合でも「学校の先生と合わなくて授業についていけないのも相まって学校にけないのです」とかと言い回しが必要です。
出席扱いの条件
本題の出席扱いの要件に入っていきましょう。
1、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
これはまず学校に相談をしてくださいという意味を表しています。
ただし校長先生も初めてのケースが多いと思うので、「学校に復帰するために」「授業についていけなくて」など上に書いた建前をキチンと伝えてください。
その際、学校も出席扱いなどのことを知らない場合もありますので、文科省の書類を持って説明してもいいと思います。
・不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について(通知)文科省資料
・不登校児童生徒が自宅においてIT 等を活用した学習活動を行った場合の積極的な対応について 文科省資料
2、ITや郵送、FAXなどの通信方法を活用した学習活動であること
今回はタブレット教材を紹介しますので、問題ありません。
3、訪問等による対面の指導が適切に行われること
学校の先生やスクールカウンセラーの先生などの訪問が行われるということです。
前例をみていくとカウンセリングに近い形が多く「学校にこれそうか~?」や「勉強はどうかな?」などとお子様とお話をすることや親御さんとお話をすることもあるようです。
担任の先生と合わないというとき、ここがしんどいかと思いますが、そこは校長先生にうまい言い回しでお願いをして校長先生に来てもらったりとお願いをしてみましょう。
4、学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
タブレット教材の中で、学校が使用している教科書と同じ内容があるのか。
学習の理解の程度を踏まえたIT教材であるのかと言うことが確認されます。
5、校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
この日は勉強を何時間した。
この日はこの勉強をした。
などの履歴を学校側も知ることが出来るIT教材が必要であるということです。
6、学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けられない場合
親御さんとお子さんで「やっぱり自宅学習のほうがいい!」と相談して決めてください。
出席扱い要件の確認で時間がかかる
出席扱い要件の確認が終わってしまえば、決めるのはルールなどですが要件の確認でかなりの時間がかかることが多いようです。
学校にとっても初めてのケースも多く、確認するためにお母さんに質問もあるときもあるでしょう。
困ったときサポートもしてくれるタブレット教材
以前から息子が使用していたタブレット教材、すららがこの出席扱い要件に該当します。
また出席扱い要件で困ったときはサポートもしてくれます。
まず、担任の先生に「学校復帰を目的に出席扱いにしてほしい」と相談の上、先生が知らないかもしれませんので文科省の資料やすららのことを説明してみてください。
・不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について(通知)文科省資料
・不登校児童生徒が自宅においてIT 等を活用した学習活動を行った場合の積極的な対応について 文科省資料
先に、すららに入会していると出席扱い要件の確認の時にわからないことや、こう言われたがどうなんだろうといったことを相談できますので、わからない時は活用してくださいね。
出席扱い要件に満たしていると学校が判断すれば、学習設計のことも話として出てきます。
お子様がどこで躓いていて何処が分からないのかなどですが、すららは無学年方式を採用しているので中学2年生の子供が実は小学6年生の内容で躓いていても、そこまでさかのぼって学習ができるので心配ありません。
また、すらら入会後は「すららコーチ」という現役の学習塾の先生が担当としてついてくれますので、今のお子様の学年の授業までついていくためにどうすればいいのかという学習設定もしてくれますのでご安心ください。
無学年方式なので、小学校6年生の子が逆に中学校2年生の勉強も出来ますので、分かる教科は先に進んで躓いているところはさかのぼって・・・が出来るのが魅力だと思います。
認めてもらえないとか困ったときには、すららサポートに聞けるという心強さもあると思います。
0を1にするのは大切だが大変
中学生は進路で高校も視野に入りますよね。
その時に出席日数という内申点が0なのと1なのとでは全く違うと考えています。
お子様の未来の選択肢や視野を広げるためでもあると思いますが「自分は学校にいけない」という自己肯定感の低さを上げる意味でも自宅学習というのはいいのではないかと思います。
別に学校というところは行かなくても正直、私は思います。
学校が息苦しくてストレスを抱えてしまって、自分が壊れてしまうぐらいなのであれば行かなくていいです。
そこで子供が自信をなくし自己肯定感をなくし自暴自棄にならないようにケアは必要です。
ケアが出来て「やっぱり勉強したいな」というときに、自宅学習のことを思い出してもらえればなと思います。